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その他の創傷消毒剤
?@マキロン液
陽性石けん・止血剤・鎮痛剤・抗ヒスタミン剤の配合液である。
適応:創傷消毒。
用法:患部に塗布する。
?A5%ヒビテン液
刺激性が少なく、広範囲の抗菌作用がある。粘膜・創面にも使用できるので、汎用されている。
適応:手指、創傷、粘膜の消毒。
用法:手指皮膚の消毒は0.1−0.5%(5%液を50−10倍にうすめる)液を使用。
皮膚の創傷部位の消毒は、0.05%(5%液を100倍にうすめる)液を使用。
外陰部・外性器の消毒は、0.02%(5%液を250倍にうすめる)液を使用。
医療用具の消毒は、0.1−0.5%液を使用。
保管:遮光・室温保存。
?B10%ハイポライト液
次亜塩素酸ナトリウム液である。B型肝炎ウイルス、エイズウイルスに汚染された手指、皮膚、医療器具、器具、物品、家具、病室などの消毒。
適応:B型肺炎ウイルス、エイズウイルスの殺菌。
用法:10%液を1%液に希釈して(10倍にうすめて)使用する。詳しくは添付け説明書を参照。
保管:遮光・冷所保存。
ホウ酸
ホウ酸 3g包
殺菌力は強くないので、創傷消毒には用いない。刺激性はない。
適応:洗眼、洗浄、湿布。
用法:洗眼には2%溶液、うがい、湿布には1−3%溶液を用いる。
(注)ホウ酸3g包を水150mlに溶解すると、ほぼ2%ホウ酸液となる。
クレゾール石けん液
クレゾール石けん液
石炭酸(フェノール)の誘導体で刺激臭が強い。クレゾールの殺菌作用と石けんの洗浄作用を持つ。市販品はクレゾール50%液であるが、用途により希釈濃度が異なるので注意する。
適応:殺菌消毒用、防疫用。
用法:創傷消毒には、0.5%−1%(50%液を100−50倍にうすめる)液を使用。
手指消毒には、1−2%(50%液を50−25倍にうすめる)液を使用。
汚物・排泄物には、3−5−10%(50%液を20−10−5倍にうすめる)液を使用。
石けん類製剤
?@オスバン液10%
?Aハイアミン液10%
広い抗菌スペクトルを持ち、皮膚に対する刺激が弱い、毒性が弱い、金属やゴムに対する腐食性がない、など多くの利点があるので広く用いられる。
適応:殺菌・消毒。
用法:?@?Aとも市販品10%液を手指・皮膚の消毒には、100倍にうすめて使用。粘膜・創面の消毒には、200倍にうすめて使用。
化膿性疾患用剤
外用抗生物質製剤
<軟膏>
?@ゲンタシン軟膏0.1%
?Aアクロマイシン軟膏3%
?Bテラ・コートリル軟膏
皮膚や粘膜など体表面における化膿性疾患の治療薬。?Bは抗生剤と副腎皮質ホルモンの合剤である。
適応:せつ、よう、毛のう炎などの化膿性疾患。外傷・熱傷・その他の疾患によるただれや潰瘍の治療ならびに感染予防。
用法:1日1−数回患部に直接湿布する。または滅菌ガーゼにのばして貼る。
注意:かゆみ、発赤、腫れ、発熱や熱感などが現れたら、使用を中止する。長期間の連用を避ける。
保管:室温保存。 有効期間:?@3年?A4年?B5年。

 

 

 

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